とびまわる言語学者−パート2
研究室から飛びだして、とにかくどこかにでかけよう。何かが見つかるはずである。

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笑わせる「快感」

ことばを商売にしている人は何も言語学者に限ったことではない
噺家さんや漫才師さんもちょっとしたことばの言い回しを工夫することで笑いを作り出しているわけであるし、テレビなどで活躍する役者さんやアナウンサーだって言葉遣いに常に気をつけている。特に生番組で全国に放送されるとなると、不特定多数の人が聞いているのであり、大変な職業である
大学の授業も、物理学の先生であろうが哲学の先生であろうが、毎週毎週週に少ない人でも3コマ、多い人なら10コマ以上も90分間しゃべり続けるのであり、中には口べたな学者さんもいるだろうけど、お仕事なので一生懸命のおしゃべりをしているわけである
先生にとって何が励みになるかといえば、学生の笑顔である。にこにこした顔で聞いてくれたり、あるいはたまには笑ってくれることが、薬師丸ひろ子ではないが、「快感」だったりする。ところが本人はおもしろいと思ってしゃべっているのが、学生にとっては全くおもしろくないということがよくある。元々笑えるような話でない場合も多いが、場の空気が読めてないことによるものもある。凍り付いた雰囲気でおもしろい話をされても、「あはあはあは」とはいきなり笑えない。「今笑うところである」とか「わからなかった?」などと平気で言える先生は、こういう場の空気が読めないタイプで、元々笑わせる資格のない人たちである。すべったときは潔く引き下がるもので、何が悪かったか分析するのが本当の学者である
教えるようになって最初の頃は、張り切って毎回おもしろいネタをいくつか用意していったが、最近はどちらかというとネタよりも、「間」で笑えないかとか、しゃべり方だけで笑えないかとか、考えるようになり、仕込みを全くしなくなった。別にお笑い芸人ではないので、そんなことにこだわらなくてもいいように思うけど、即興でおもしろいことを考えついて、それを間髪入れないタイミングでスッと言えたとき程気持ちのいいものはない
後期も授業が始まり、またその「快感」を求めて講義室に向かうわけである。ただ講義室のあちこちでは、今日も凍り付いた空気が漂っていて、前を通るだけでそれが「ひしひし」と伝わってくる


おいしいポトフスープ

ここ数日だいぶ涼しくなって、すっかり秋っぽくなった
まだもう1回ぐらい暑くなるかもしれないが、果物屋さんの店先に青いミカンが置かれ始めると、なぜか秋を感じてしまう。というか、近くにちゃんとした商店街があるかどうかで季節感はだいぶ変わってくる。都市部はまだ商店街が生き残っているが、地方は軒並み大型スーパーの進出でシャッター街に変わった
さて果物だけでなく、涼しくなると食べたくなるのが鍋である。数年前から袋に入ったスープが売られるようになり、家庭でも簡単においしいお鍋が食べられるようになった。去年ぐらいからカレー鍋が流行っているそうであるが、まだ食べたことがない。ただ永谷園から出ているカレー鍋というのは違和感がある
さてこの間スーパーで「ポトフスープ」というのを見つけて、試しに作ってみた。ポトフを最初に食べたのは大人になってからだったこともあり、自分でスープをどうやって作っていいかわからない。ポトフの素もスーパーにあまり売っていないので、何がおいしいポトフなのか基準がよくわからず、食べていた。ところがこのポトフスープはとてもうまい。今までのポトフは何だったのかという印象である。袋の後ろに書いてある材料としてウィンナーとベーコン、キャベツ、タマネギ、ニンジン、ジャガイモをBBQ感覚でザックリ切って入れるだけで、20分ぐらいコトコトやればおいしいポトフができた。プリプリのウィンナーに、味のしみこんだ野菜で、いかにも健康食である。今時の鍋のキーワードは「たっぷり野菜」である
ただこの分野、一人鍋の人にはまだまだ配慮が足りない。あんな大きなサイズのもの一人で買っても余らしてしまう。ポテトチップスだって小さいサイズが出ているのであるから、「一人でも食べられる鍋スープ」のようなコンセプトで何か商品開発すれば、一人鍋派は手を伸ばすかもしれない

廉価版ノートパソコン

2台目のノートパソコンとして、1キロ程度の重さで5万円前後のパソコンが売れているらしい。パソコンも安くなったものである
今のところあまり構造がわかっていないけれど、いわゆるPDAと高級軽量ノートパソコンの間の隙間産業みたいな機種である。何が典型的なPDA機種か知らないけれども、たとえばウィルコムのesを使った感想から言えば、あれは自分の目的では全く必要ない代物であった。営業マンなら十分な大きさかもしれないけれど、画面もキーボードも小さすぎて何をするのも不便であった
さて、ふだん文章を書くのにオフィス系のソフトを使うことはあまりないので、別に標準でオフィスが入っていなくても構わないので、添付ファイルを開くためだけにオープンオフィスを入れていたりする。また、PDFだってAcrobatよりもFoxitの方が軽くて速く開いてくれるので重宝している。あとは失敗作といわれるVistaではなく、XPでメモリがたくさん積んである方が遙かに快適である
ところでこの廉価版のノートパソコンもXPが載っているそうなので、これからわざわざVista&オフィスのプレインストール製品を買うぐらいであるなら、安い分ちょっと設定が面倒そうではあるが、こっちの方が絶対いい。ただし、あくまで2台目としてではあるが
そこでこのところいろいろ物色しているのであるが、この間ヨドバシで触った感じでは、画面サイズは8.9インチ以上ないと具合が悪いことがわかった。5万円程度ならリュックに入れてエチオピアの僻地に持って行っても、「壊れたらどうしよう」「盗まれたらどうしよう」などとビクビクしなくてもいい。というか、田舎に行けば行くほど泥棒は住んでいない。それに本当の僻地に行ったら電気も通っていないので、長期滞在するときにはほとんど役立たずで埃をかぶっている。それでも首都アジスでも停電が日常的に起こり、コンセントがショートして火を噴くことなど当たり前のエチオピアで、何やかんやで総額30万ぐらいかかった軽量VAIOを持って行くのはなかなかの勇気のいることである

無理をしないダイエット

9月に入って2週間ぐらいで急に2キロぐらい太り、大台に近づいた
大台は人によってだいぶ違うので、「何やねん、全然大丈夫やん」と言われそうであるが、急にノートパソコン一台分太るとやっぱりフットワークが悪くなる。株や為替レートと同じで、何でも急激な変化は良くない
そこで、後期の授業が始まる前までに元に戻そうと、急きょ生活改善をしてみた。と言っても別に森クミさんのバナナダイエットとか始めたわけではない。あの番組は見ていたが、要するにバナナダイエットが成功したというより、一日に摂取する総カロリーが大幅に減ったことによるものであった。というか、元の体型が違う。同じことをやったら、こっちは干からびてしまう
さて何をやったかというと、晩ご飯を早く食べて、その後寝る前までにできるだけ何も食べないようにした。それと朝食べる量を少しだけ減らした。リンゴ1個の時もあるし、パン1つのこともある。量は今までの半分である。後は特に何もしていない。強いて言えばトンカツなどの油ものをちょっと減らしたぐらいである。その結果、2週間かかったが1キロから2キロ軽くなった。はっきり数字が言えないのは、体重計が少しおかしいようで、念のため一度に2回以上測定するのであるが、数字に500gぐらいの差が出る。謎である。ただそのポンコツ体重計でも大台ギリギリということはなくなった
もう一つだけ9月に入ってからやっていることがある。それは岩盤浴に週1回行くことにした。これは間違ったやり方をすると、逆効果になる。特にちゃんと水の補給をしないで、我慢して汗をたくさん出していると、途中で脱水症状を起こし、それこそ干からびてしまう。一時的に1キロぐらい痩せても、その後ポカリスエットなどをがぶ飲みすると、逆に太ってしまったりするので、注意が必要である。結局水1L以上飲むことで見た目の体重減はないのであるが、基礎代謝が向上するのか、太りにくい体質になるようである。というか何よりリラックスできるのでストレス解消に持ってこいである
ところで体重は少し減ったが、体脂肪の方はあまり変化がない。ただし、これから後期の授業が始まると、授業は一種の肉体労働だし、頭を使って論文を書くとなぜか体脂肪率が極端に落ちる。楽しいことをしながら健康になるのが一番いいことである

日教組を嫌う風潮

麻生内閣の失言兄弟が一人去った
当の本人は当然の発言をしたかのように思っているらしく、辞任会見でも今朝の朝ズバッ生出演でも持論を展開していた。ここまで来るともう手がつけられない。後は宮崎県民に委ねるしかない
ところでよほど日教組が嫌いと見えて、そのトーンは辞めた後も一向に収まる気配がない。これをまたマスコミもどちらかというと、賛否両論という形で取り上げ、中山発言を擁護している人まで登場する。この議論の持っていき方は極めておかしい。というか、学力テストを導入した大臣がこの人だったのかと呆れてしまった
中学生の頃、数学のK山先生がバリバリの日教組だった。毎回画用紙でいろいろ教材を作ってきては、手品のように説明していたが、塾で勉強する内容と比べて、レベルとしては確かにそれ程高くなかったし、進み方も速くなかった。おそらくできるだけ落ちこぼれをなくすために苦労されていたのであろう。ところがその温厚なK山先生が一度だけ血相を変えて怒ったことがあった。ある時、隣のクラスの男子生徒が、何を思ったか、廊下から「赤教師、赤教師」と叫んで逃げた。それを聞いたK山先生が黒板に書いていた教師用の巨大なコンパスを持ったまま「待て〜」と追っかけたのである。この時ばかりは、教室にいた全員が唖然となった。ちなみにその男子生徒の家は、根っからの創価学会だった。公明党と共産党は今も昔も仲が悪い
戦後の民主主義教育が良くないとよく言われる。ただ、そんな日教組の学校で勉強していても、みんながみんな共産党員になることはありえない。というか殆どならない。そんなことになっていたら、とっくの昔に日本は共産主義国家になっている。そういえば高校入試の帰り道で民青のビラをもらって帰っただけで、爺さんにこっぴどく叱られたこともあった。じっちゃんの教えを守ってか、教員になっても組合とは無縁の隠遁研究生活をしているが、今から思うと、ああいう日教組の塊のような中学や高校に通っていたことが逆に良かったと思うことが多い
ところでこのように学校の先生を悪者にすることで、助かっている親も多い。自分の子どもの教育もまともにできない人ほど、外に向かってそのはけ口を求める。「学校は何をしているのか?」である。そういう意味では日教組というのは都合のいい組織である。責任転嫁の最たるモンスターペアレントを生む背景は、こういう風潮である。最近はその流れが本来は研究機関であるはずの大学にまで押し寄せている